ラララ吉祥寺
「うっ……、ご、ごめんなさい……」
と、突然口元を押さえて芽衣さんが立ち上がった。
「芽衣さん?」
やはり体調が悪かったのだろうか?
わたしは心配になって、トイレに駆け込んだ芽衣さんの後を追った。
「大丈夫ですか?」
「ご、ごめんなさい。なんか急にむせちゃって。
お腹は減ってる筈なんだけど、胸焼けみたいで……、うっ……」
食中り?自家中毒?胃炎?
もしかして……、つわり?
まさかね。
「先、始めててください。治まったら行きますから……」
「はい」
わたしは取り敢えず引き下がって食堂へ戻った。