ラララ吉祥寺
取り敢えず、芽衣さんが目覚めるまで待つことにした。
待合室に移動して、今の状況を木島さんに報告する。
『芽衣入院日赤婦人科』
察しの良い彼のことだ、これで全てを了解してくれるに違いない。
病室に戻ると、芽衣さんが目を開けていた。
「文子さん、わたし……」
「お店で倒れられたんですよ。
同僚の飯塚さんだったかな、彼女はお店に戻られました。で、代わりにわたしが。
芽衣さんが目覚められたら、先生から検査結果の説明があるそうですよ」
「わたし、わかってたんです。
文子さんには、あんなこと言ってしまいましたけど。
でも、認めたくない気持ちが強くて、ずっと気づかない振りをしてたんです」
わたしどうしたらいいんでしょうか、と彼女は力なく俯いた。