幼馴染はアイドル!!
「どうした?」
千里の顔をちらりと見ると、ほんのり赤かった。
照れているらしい。
それでも答えず、ずんずんと進んでいく千里にいらっとしたので、俺は耳元にふっと息を吹きかけた。
「ひゃぁ!」
「どうしたって、聞いてんだけど。」
すると千里は少しそっぽを向いて、
「お兄ちゃんがいたから。それだけ。」
「だから、逃げてんの?」
「いや、逃げてるって訳じゃないけど・・・。」
「なんか、やましいことでも考えてたの?」
ここで千里が俺にからかわれていることに気づく。
「て、ていうか、なんで手つないでんの?」
「さっきみたいにはぐれないように。」
「べ、別に大丈夫だよ!」
「俺が困るの。」
「へ、あ、うん。」
そしてまたうつむく。
沈黙。
俺はいらっときて、また耳元にふっと息を吹きかけた。
「ひゃぁ!」
「どこいくの。」
「そ、その息するやつやめてよ!」
「じゃ、ゲーセン行こ。」
「え、ちょ、話聞いてる?」
俺はゲームセンターへと向かった。