幼馴染はアイドル!!

でも、弟さんがあまり驚いていないのを見て、これが普通なのだろうと思っておくことにした。

「いただきまーす。」

私はおにぎりに手を伸ばす。

と、すんでのところでウェットティッシュを掴まされた。

「手、拭いてな?」

「う、うん。」

私がしっかりと手を拭いていると、隣で弟さんが焼きおにぎりにかぶりついていた。

「うめぇ。」

く、くそ。

唾液があふれでてくるよ。

私は先ほど取りそこなったおにぎりを探すが、

「あれ?」

そこにおにぎりはなかった。

「あー、こっちにおんなじやつあるから。」

どうやら健君が食べてしまったらしい。

私は軽く健君を睨むと、おにぎりに手を伸ばす。

はむっ。

中身はまだわからないが、おにぎりのまわりにほどよく塩がついていて、美味しい。

海苔も直前につけたのか、パリッという音がした。

ご飯もふわふわで、口の中でほろりと崩れる。

「このご飯、今炊いたの?」

「まさか。冷やご飯を温めただけだよ。」

なぜこんなにも美味しいのか、全くわからない。

それに加えてこの綺麗な三角形・・・。

きちんと中心部にある具・・・。

や、やつはおかんだ!

お、おにぎりで負けるなんて、悲しすぎる。

今度教えてもらうことにしよう。
< 535 / 539 >

この作品をシェア

pagetop