雨が降る日は誰か死ぬ
由真は必死で茉鈴に助けを求めて手を伸ばす。


すぐにその腕にしがみついて来る青紫色の手。


「イヤァ! 助けて茉鈴!」



しがみついて来るのが、一人から二人になって、由真の身体はそのまま水の中に沈んだ。


(苦しい!)


とたんに口の中に一気に水が入ってきて、胸を焼けるような激痛が襲う。


由真は必死でもがいたけど、次々と体内に入って来る水をどうすることも出来なかった。

< 321 / 612 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop