雨が降る日は誰か死ぬ
「でもさぁ、今日押しかけていって、家族の人に迷惑にならないかな?」



「それは……」


茜は目を伏せる。



「きっと今頃、いろんなことでバタバタしてると思うし」



「だよね……でも」


茜は視線を戻して、亜衣を見つめた。



「それでも行きたいの。ダメ?」



「いや……。別にダメってことはないけど」



「じゃあお願い。奈津に会えなくてもいいから、行くだけ行きたいの」


茜の懇願に、亜衣は気圧されて頷くしかなかった。
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