向日葵
豊ってのは、中学が一緒だったんだけど、大人しくて、いかにも優等生って感じで、あまり話した事はないんだけど、昔の俺を知られてるってのはなんか嫌だなぁ。



「じゃあ、学級委員の2人は今日の放課後に理科室にくるように。」


そう、山口先生が言って朝のHRが終わった。


「真尋ちゃんが学級委員ってイメージまんまじゃん。」

「まぁ、あいつは面倒見もいいからなぁ。」

焼きそばパンをかじりながら屋上で真樹と話しをしてる。
話題はやっぱり真尋の事。

「てか、山口って絶対真尋ちゃんの事狙ってんだろう。」

「豊がかぁ?んな感じは全然しないけどなぁ…。」

「違う違う、俺たちの担任の方だよ。」

「…はぁ?!山口先生か??
んなわけねぇだろう。あっちは先生で、こっちは生徒だぞ。。」

「ばっか、知らねーの? 山口って、生徒に手出す事で有名なんだぞ?
今だに学校側にばれた事はねぇらしいけど。」

「…まじかぁ?
まぁでも大丈夫だろ。」
「…そっかぁ?」


冷静を装ってみても、こんな噂話だけど焦ってる俺はまだまだガキなんだろうな。
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