嘘、鬼よ。














あれから、何日たったか?


いや、数時間かもしれない。
辛いことは遅く感じると言うし。



でも、少なくとも2日はたってたかもしれない…

なんとなくだけど。




あれから、組長クラスの幹部が拷問をしに来る。

もちろん沖田も永倉もあの小柄なやつも。





もう、このまま殺してくれ…


早く死にたい。

この痛みから逃れたい。



様々なもので叩かれ、体中が痣になり腫れた。

熱い焼け石のような物を押し付けられ焼けただれた足や腕。



斬られた皮膚からは、生々しい血が流れていたり、時間がたって固まっていたりした。

この血が早く致死量に達しないかと思っていると、血が固まって止まってしまう。


死ねない…。


全身がいたい。

食事も辛うじて死なない程度食べさせられるから、ほとんど栄養出張。


衰弱しきった意識は、うつらうつら…








最近だともう、拷問されててもされてなくてもよくわからない。


されてないときも常に全身が痛いため、錯覚が起きる。




頭がおかしくなりそうだ。

いや、もうおかしくなってるかも。









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