腐女子な漫画家に溺愛されチュウ!?




漸く本格的な事が決まってきた。

放課後には、クラスの野郎共全員が協力してくれる事になった。


まず、俺が親父とおふくろの思い出の深い場所を、探る。

そしてそこに仮施設的なノリでレストランを建てる。


レストランの食べ物、飲み物、従業員などは俺達がする。

…完璧じゃね!?


普段アホばっかの野郎共もこういう時は役に立つ。

今現在、放課後。


俺とほたるはいつもの教室には行かずに、サプライズの事を考えていた。

「従業員私やるぜ!!」


役割分担をする時にほたるが勢いよく挙手した。

どうせほたるの趣味のコスプレをさせた従業員よりかは幾分かましだろう。

レストランまで着て野郎の女装なんか誰も見たくねェだろうからな。


「でもサ、格好は…」

たしかほたるが持っていたのは男でも着れる大きめのサイズ。

その九割を俺が着ているし。


俺より何周りも小さいほたるが着れるようなコスプレ、あったっけ??

「文化祭で着なかった私用のコスプレがあるんだぜ!!」


口でじゃじゃーん、と言いながらまたどこから出したのか。

ほたるにピッタリサイズのコスプレ(メイド服)があった。

…レストランの趣旨、変わるくね??


萌え萌えパワーでおいしくするぞぉー☆モエモエ☆グルグル☆モエモエ☆グルグル☆とか言うあれか!?あれなのか!?

ぜひ今度俺にお願いします!!!


…じゃなくて!!!

「そんなフリフリじゃなくてもっとレストラン風のがいいだろ」


いつもなら自分の意見を曲げないほたるだが、今回ばかりは素直に聞いてくれた。

彼女がいきなりモエモエ言い出したら二人ともビビるだろう。



…あと、そーゆー、ほたるの…なんつぅか。

かわいいって言ったら…ぅああ゙!!!!


きしょいンだけど…なんかほたるのかわいい所は、誰にも見せたくないっつぅか。

なんつぅか。


あぁ!!!!もう!!!!!

何考えてンだ、俺は!!!!!!






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