ルピナス




「…いい奥さんになりそうだね、弓月は。」

突然の突飛な発言に、弓月は苦笑いを零した。



「それはどうも。
…というか焦らさないで早く要件を言って下さいよ。」

真澄を急かしたつもりだが、彼は全く動じない。



だいぶ間があってからか、彼はやっと重たい口を開く。


「あのね、実はね、

今度の火曜日にね…。」


その微妙な所で彼は言葉を詰まらせ、中々次の単語が出て来ない。


そんな真澄に対し、

もどかしさや焦らしさよりも、好奇心が弓月を苛立たせた。


ここで急かしても意味がないと思い、彼女は辛抱強く彼の次の言葉を待つ事にした。




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