ルピナス





何も応えない弓月を目にし、真澄は微かに溜息を零し俯いた。

「やっぱし無理かな?
もうお友達と遊ぶ約束とかした?」

普段の皇真澄らしくなく、
酷く落胆しているような様子が、何故だか弓月に不安を与えた。


「約束は…特にしていませんけど。

それよりも、皇さんの口ぶりからすると…。
皇さん、大学に行ってないんですか?」

思いついた事を話しただけだが、可笑しな事に真澄は急に元気を取り戻し、喜んでいる様な仕草を見せた。


「鋭いね!

そうなんだよね、僕、特待生と言うかね、
大学に入学したものの、恥ずかしながら敷地内に入ったのはまだ一回しかないんだよね!」

「はぁ…。」

恥ずかしさの割には厚かましさを感じるが、弓月は何とも言えなかった。

それは平気なのだろうか?
詳しくは無いが、大学の講座に出席しなければ単位やら何やらが貰えないのではないか?と色々疑問を感じたが、大学に滅法詳しく無い弓月は放って置く事にした。




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