―彼氏と彼女―
帰って宿題を片付けてお風呂に入る。
少し熱めのお湯に浸かりながら、ここ一年の広瀬君との事を思い出していた。
中学卒業して入学式までの春休み。
私達はお互いのメールと電話を一切せずに過ごしていた。
まぁ、私の場合はいつ別れを切り出されるか怖くて連絡出来なかったんだけど…。
入学式は同じ日だったから、その日にやっと彼からメールがきて、一言。
『駅で待つ』
―――ただ、それだけ。
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