―彼氏と彼女―




 それからは、帰りに駅で待ち合わせて帰る事になった。


 そんな毎日が数ヶ月続くと、いつ別れを切り出されるかとビクビクしていた私も、『…あれ?』なんて思いながら、夏休み前には、『別れるのが面倒くさいんだな』と、一人で納得していた。


 夏休みは春休み同様、電話もせず、メールもせず、デートもしない毎日を過ごしていたけど、気にしていたのは最初だけだった。




 ………だって、彼は、私を好きな訳じゃないから。










 未だに手を繋いだことのない私達。



 変わったのは、私を名前で呼ぶようになった事だけ。

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