―彼氏と彼女―




 この一年を振り返りながら湯船から出ると、逆上せてしまったのか、頭がクラクラしてしまった。

 パジャマに着替えると、口に氷を含んで自分の部屋へ向かう。




 部屋に入りベッドに横になろうと腰をかけると、投げ捨てるように置いてあった携帯が、チカチカ光っていた。


 開いてみると不在着信で、一つはクラスメイトの小林君。

 もう一つは、広瀬君だった。



 ……広瀬君…。

 なんだろう。珍しいな。



 着信は10分前。

 きっとまだ起きてるはずだから、今すぐかければ出ると思うけど……。


 初めての体験に、まだ、指が動かない。


 ……とりあえず、先に小林君の要件を聞こう。

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