金色のシッポ
とりあえず日本で一番有名な、デ○ズニーランドに来た俺たち。
そういえば俺もかなり久しぶりだ。
前回来たのは小学生くらいだったか…?
「ゆーた!ゆーた!!すごいよ!!」
と俺の隣で美狐は跳ねたり飛んだりしていた。
きっと俺たちは、はたから見たら恋人同士。
そんなことを思うと少し恥ずかしいかったが、美狐の手を離す気にはなれなかった。
「あれ乗ろうよ!」
と美狐が指差したのは、ジャットコースター。
「いいよ。」
と手を引いたのはいいが、並び時間を見ると
「2時間…」
俺は並ぶのが苦手だ。
クマの○ーさんのアトラクションに3時間も並ぶ奴らには「やめとけ」と言いたくなる。
でも美狐はそんな俺のことなど構わず、ずんずんと俺の手を引いてゆく。
「すごい楽しみ!!」
と輝くように笑う彼女に俺は反対できるはずもなく…
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