【番外編】惑溺 SS集
 
「…………っ!!!!」

リョウが、好きだからなんて言うなんて!
つむじに優しくキスをするなんて!
おかしい。
これ、絶対におかしい!!!

「リョウ、ちょっと大丈夫?具合悪い!?」

驚いた私は右手に持っていたお玉をお鍋の中に放り込むと、身をよじり慌ててリョウのおでこに手のひらを当てた。

「は?」

「だって、リョウが好きなんて普通に言うのおかしいよ」

手のひらで触れたリョウのおでこは少し熱いような気がするけど、もともと平熱の低い私が触ったところで熱があるかなんてよくわからない。

だめだ、体温計を使わないと。

抱きしめられたリョウの腕の中から脱出しようともがくと、反対にその腕にはぎゅっと力が込められた。
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