【番外編】惑溺 SS集
薄く目を開けると、綺麗な黒い瞳が私を見下ろしていた。
私が彼を見ているのに気付いたリョウは、微かに目を細め声に出さず小さく笑う。
見つめあったままで、軽く顔を傾けさらに深くキスをする。
いつもは冷たく鋭い彼の瞳。
それが今日はどこかとろりと柔らかい。
その理由がわからなくて混乱していたけど、こうやってキスをして舌をからめてようやくわかった。
「……っ、はぁ……」
ゆっくりと唇が離れる。
思わず呼吸が乱れ肩で息をする私を見下ろすと、リョウはくすりと笑いながら私の濡れた唇をぺろりと舐めた。