【番外編】惑溺 SS集
それじゃなくても4歳も歳の差のある私たち。
27歳の私に対してリョウはまだ23歳で、結婚に対する考えが違うなんて分かってるから、彼に変なプレッシャーをかけたくなくて一応気を付けていたのに。
そんな馬鹿にしたように言わなくたって。
「お前が面倒くさい女だって事なんて、4年前から分かってる」
呆れたように冷たく言いながら、背後で大きなため息をつくリョウ。
その投げやりな口調に、思わずうつむいて唇を噛んだ。
すると、私が胸の前で握っていた右手から、後ろから伸びてきたリョウの手がするりと指輪を抜き取った。
お気に入りの指輪を奪われて、慌てて顔を上げる。
私の宝物の細いリングは、リョウの大きな手の中にすっぽりと隠されてしまった。