【番外編】惑溺 SS集
キスだけで、じりじりと上がっていく体温。
身体の中心の欲望が、その熱にとろりと溶けだして溢れていく。
狭いキッチンでキスをしながら、リョウは私の脚に手を伸ばす。
ゆっくりと肌の上を滑り、あがってくる長い指。
部屋着がわりに着ていた、すとんとしたシンプルなワンピースはその手の侵入を簡単に許してしまう。
「や……っ」
私の着ていた柔らかい生地のワンピースは、裾から入って来た手に簡単にめくりあげられた。
こんな明るいキッチンで服をめくりあげられるなんて恥ずかしくて、両手で裾を掴んで抵抗しようとしたけれど、リョウの手はワンピースの中どころか、もっと奥まで滑り込み私の理性を奪う事で抵抗を阻止する。
「リョウ……っ、こんな、場所で……」
私の言葉なんかに耳も貸さず、リョウは指を動かしながらくすくす笑った。