【番外編】惑溺 SS集
私は目の前にあるリョウの白いシャツの襟を噛んで、漏れそうになる声をこらえた。
『はいはい、わかった。
じゃあ今日は気が済むまで愚痴聞いてあげるから、もう行くよ』
『……戸田さん、普段怖いのに意外と優しいっすね』
『普段怖くて悪かったね』
『もしかして、俺誘われてますか?
俺、気の強い女の人はタイプじゃないんですけど、戸田さんなら妥協して付き合ってもいいっすよ』
『…………。
それ以上バカな事言えないように、あんたのその舌噛みちぎってやりたいわ』
『舌を噛みちぎるくらい、激しいキスをしたいって意味っすか?
戸田さんて、情熱的っすね』
『…………』