宝物〜絆〜
「まあ良いや。お前ら、わりぃけどちょっとついて来てくれよ」
初めに話していたオールバックが話を切り替える。
「へいへい。しゃあねえな、行くか」
立川は面倒臭そうに呟く。
「はあ。今日バイトだから、あんま長い時間は勘弁して欲しいんだけど」
秀人は大きなため息をついた。
つか、こうなったのも私のせいなんだよな。私は二人に申し訳なくて気が重くなってきた。
六人組の男について行き、辿り着いたのは実家から程近い裏路地に入ったところにある駐車場。
この辺りは人通りも少なく、こういう事には打ってつけの場所である。少し離れたところに、こいつらの物かは定かではないが単車が六台停めてあった。
「こいつらマジ強いッスから気をつけて下さいね。ナメてかからない方が良いッスよ」
金髪の坊主頭が秀人たちを睨みつけながら報告した。
「んなもん知ってんよ。女と赤髪は知らねえけど、こいつは結構有名な奴だからな」
スキンヘッドが立川に視線を向ける。
「えっ、そうなんスか? 隣の赤い頭も同じくらいの強さッスよ」
坊主頭が驚いて目を見開いた。
「へえ。こんな奴、見た事ねえけどな」
スキンヘッドがマジマジと秀人を見る。
それを見た立川が、さも可笑しそうに口を挟む。
「こいつ最近、越してきたばっかだから知る訳ねえよ」
初めに話していたオールバックが話を切り替える。
「へいへい。しゃあねえな、行くか」
立川は面倒臭そうに呟く。
「はあ。今日バイトだから、あんま長い時間は勘弁して欲しいんだけど」
秀人は大きなため息をついた。
つか、こうなったのも私のせいなんだよな。私は二人に申し訳なくて気が重くなってきた。
六人組の男について行き、辿り着いたのは実家から程近い裏路地に入ったところにある駐車場。
この辺りは人通りも少なく、こういう事には打ってつけの場所である。少し離れたところに、こいつらの物かは定かではないが単車が六台停めてあった。
「こいつらマジ強いッスから気をつけて下さいね。ナメてかからない方が良いッスよ」
金髪の坊主頭が秀人たちを睨みつけながら報告した。
「んなもん知ってんよ。女と赤髪は知らねえけど、こいつは結構有名な奴だからな」
スキンヘッドが立川に視線を向ける。
「えっ、そうなんスか? 隣の赤い頭も同じくらいの強さッスよ」
坊主頭が驚いて目を見開いた。
「へえ。こんな奴、見た事ねえけどな」
スキンヘッドがマジマジと秀人を見る。
それを見た立川が、さも可笑しそうに口を挟む。
「こいつ最近、越してきたばっかだから知る訳ねえよ」