BirthControl―女達の戦い―
「……でも、急いで青柳を調べないと取り返しがつかなくなるかもしれないんです!

自分の保身のために静かになんかしてられない……

久枝さんの身も危ないかもしれないのに……」


遥香はそう言ってしまってから、ハッと我に返ると気まずそうに視線を泳がせた。


「私の身が……?

危ないってどういう意味なんだい?

はるちゃん!」


自分の身がどうなろうとどうでもよかったが、何かが起こりそうな予感に遥香を強めに問い詰める。


「なんでもないの……

ただ、このままじゃいけないって思っただけ……」


明らかに誤魔化そうとする遥香に苛立ちながら、久枝はさらに核心に迫る。


「はるちゃん?

よく聞いとくれ?

私は自分の命なんざ惜しくないさ

もう充分生きたからね?

だけどはるちゃんは違うだろう?

まだやり残したことたくさんあるはずだよ

だから一人で危険な真似なんかさせたくないんだ

理由を話してくれたら、何か私にも出来ることがあるかもしれない

話してみなさい

一人で抱え込んでちゃ、いい案だって浮かびゃしないよ

例えあんたの仲間が絡んでたとしたって、この中で動けるのは自分一人なんだから

だったら、少しでも動ける人数は多いに越したことないと思うがねぇ……」


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