BirthControl―女達の戦い―
「それじゃ、行こうか?」
丸山がそう言ったのを合図にまた緊張が走る。
ここでは丸山の方が内部に詳しいため、自分はついていくことしか出来ない。
要は小さく頷くと、丸山の後についてそっと診察室を出た。
怪しまれないように堂々と並んで歩きながら、丸山は立入禁止と書かれたプレートの前までやってきた。
遥香に渡したものと同じ偽造カードを翳すと、ドアは疑いもなくあっさりと開く。
丸山もこの中に足を踏み入れるのは初めてのようで、キョロキョロと辺りを見回しながら慎重に歩を進めていた。
梨央からの情報では、この区域の一番奥の部屋に久枝は連れていかれたらしい。
とりあえず目指すは奥だと、要と丸山は押し黙ったまま目的地に向かった。
奥の部屋の前まで辿り着くと、やはりここもIDカードが必要なようだった。
先ほどと同じように偽造カードを翳すと、こちらもなんなく扉は開いた。
注意深く中に入ると、そこにはドーム型のシューターみたいなものが、置かれているだけだった。
さっき梨央と見たものと同じものが目の前にはあり、違うのは久枝の入ったカプセルがないということ。
丸山がそう言ったのを合図にまた緊張が走る。
ここでは丸山の方が内部に詳しいため、自分はついていくことしか出来ない。
要は小さく頷くと、丸山の後についてそっと診察室を出た。
怪しまれないように堂々と並んで歩きながら、丸山は立入禁止と書かれたプレートの前までやってきた。
遥香に渡したものと同じ偽造カードを翳すと、ドアは疑いもなくあっさりと開く。
丸山もこの中に足を踏み入れるのは初めてのようで、キョロキョロと辺りを見回しながら慎重に歩を進めていた。
梨央からの情報では、この区域の一番奥の部屋に久枝は連れていかれたらしい。
とりあえず目指すは奥だと、要と丸山は押し黙ったまま目的地に向かった。
奥の部屋の前まで辿り着くと、やはりここもIDカードが必要なようだった。
先ほどと同じように偽造カードを翳すと、こちらもなんなく扉は開いた。
注意深く中に入ると、そこにはドーム型のシューターみたいなものが、置かれているだけだった。
さっき梨央と見たものと同じものが目の前にはあり、違うのは久枝の入ったカプセルがないということ。