BirthControl―女達の戦い―
ごめんなさい、と言いながら遥香は俯いた。


それから決心したように顔を上げると、とんでもないことを言い出した。


「私、またあそこに行って動かしてくる

久枝さんは助け出せたわけだし、他の人はもうきっと無理だろうし……

冷たいかもしれないけど、私は可能性のある久枝さんを優先させたい」


強い眼差しでそう言い切る遥香は、久枝を助けるためならなんでもしそうな勢いだった。


それだけに危うくて見ていて不安になる。


「なに言ってんだ!

そんなことできるわけないだろう?

さっきだって危なかったんだぞ?

お前はいいから丸山先生と久枝さんを助け出せ

上には私が行ってくる

だから風呂場で待機していてくれ」


有無を言わさずそう言うと、要はその場を後にした。


遥香が何か叫んでいたけど、聞こえないふりをして。


あいつを助けるためにここまで来たのに、危険な目に合わせるわけにはいかない。


さっき来た道を戻りながら、要はそう思っていた。


開いたままのドアから中に入り、その先を見ると青柳はさっきと同じ格好で倒れたままだ。


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