BirthControl―女達の戦い―
遥香はギュッと目を瞑った。


自分でやってしまったこととはいえ、恐ろしさで胸が潰れそうになる。


ようやく青柳が見えない位置まで来た時、足元がふらついて倒れそうになった。


「遥香!!」


誰かが遥香を呼ぶ声が聞こえた。


何だか懐かしい声……


クラクラする頭を上げて遥香は声のする方へ視線をさ迷わせた。


「遥香!!」


そうもう一度呼ばれたと同時に遥香の体は崩れ落ちそうになる。


その瞬間、誰かの腕の中に抱き止められた。


瞑っていた目をゆっくりと開くと、そこには心配そうに遥香を覗く懐かしい顔があった。


「……かな……めさん?」


そう呼ぶと要はコクンと頷いて遥香の顔をじっと見つめる。


久しぶりに見たその顔は相変わらず綺麗で、こんな時なのに見惚れてしまいそうだ。


「来て……くれたんですね?

ありがとうございます……」


(……要さんが来てくれた)


それだけで先程からの緊張感が少しだけ解れる。


カラカラに渇いた口を一生懸命開いて、遥香は途切れ途切れに礼を言った。


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