BirthControl―女達の戦い―
少しでも希望があるなら、何としてでも助けたい。


「まだわからないけどね?

ただ……このままじゃ無理だ

はるちゃん、施設にお風呂はあったよね?

ゆっくり温めなければならないんだ

案内してもらえるかな?」


(……えっ?お湯?……そんな)


「遥香?」


要に声をかけられて、ハッと我に返る。


怪訝そうにこちらを見ている要と丸山に、遥香はどう答えていいのかわからなかった。


「何か都合が悪いことでもあるのか?」


要にそう聞かれて、遥香は仕方なくこの施設の内情について説明する。


「ここではお風呂は一週間に一度しか入れないの

たぶん電力をたくさん使うから節約してるんだと思う

それにさっき青柳のいた部屋で気付いたんだけど、このシステム自体が火力発電になってるみたいで……

でも私……さっきそれを止めてきちゃったから……

お湯も出ないかもしれない……」


ごめんなさいと謝りながら、遥香は自分がやるべきことを考えていた。


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