BirthControl―女達の戦い―
「ごめんなさい……
梨央さんに心配かけて……」
もう一度そう謝ると、梨央はようやくいつもの梨央に戻って言った。
「わかったんならもう心配させないように
まあいいわ、反省してるみたいだし許してあげる」
フフっと笑った梨央に、遥香はホッとして安堵の溜め息をついた。
「あっ、それから要から伝言!
お湯もう出るからって」
「ほんとですか!?」
慌てて蛇口を捻ると、先程とは違う温かい湯が流れ出した。
「ありがとうございます!
これで久枝さん助かるかもしれない!」
「そうだね、良かった
じゃあ、あとでまた会えるの楽しみにしてるからね?遥香」
「はい!じゃあまた後で」
ゆっくりと久枝の周りにお湯が浸されていく。
久枝の顔を覗き込むが、まだ血の気がなく真っ白なままだ。
丸山によればまだそれほど時間がたっていなかったため、心臓は動いているらしい。
遥香は湯船の外でお湯の調節をしながら、中で久枝を抱き抱えて少しずつお湯を体にかけている丸山を眺めた。
梨央さんに心配かけて……」
もう一度そう謝ると、梨央はようやくいつもの梨央に戻って言った。
「わかったんならもう心配させないように
まあいいわ、反省してるみたいだし許してあげる」
フフっと笑った梨央に、遥香はホッとして安堵の溜め息をついた。
「あっ、それから要から伝言!
お湯もう出るからって」
「ほんとですか!?」
慌てて蛇口を捻ると、先程とは違う温かい湯が流れ出した。
「ありがとうございます!
これで久枝さん助かるかもしれない!」
「そうだね、良かった
じゃあ、あとでまた会えるの楽しみにしてるからね?遥香」
「はい!じゃあまた後で」
ゆっくりと久枝の周りにお湯が浸されていく。
久枝の顔を覗き込むが、まだ血の気がなく真っ白なままだ。
丸山によればまだそれほど時間がたっていなかったため、心臓は動いているらしい。
遥香は湯船の外でお湯の調節をしながら、中で久枝を抱き抱えて少しずつお湯を体にかけている丸山を眺めた。