BirthControl―女達の戦い―
百合子もこのカプセルについては何も知らなかったらしい。
百合子の言葉に反応して映像を見ると、女性が一人父の方に駆け寄ってきていた。
ナース服を着ていることから、看護師であることがわかる。
遥香というらしいその女性の後からもう一人誰かが近付いて、父を交えて何か話をしているようだ。
しばらくすると、一人がどこかにいなくなり、父と看護師の遥香は、二人がかりでカプセルの中から誰かを助け出そうとしていた。
その中にいた人物の顔が映し出された時、百合子が悲鳴にも似た声をあげる。
「久枝さん!!」
「知ってるの?」
しのぶがそう尋ねると、百合子は大きく頷いて答えた。
「OldHomeの住人です……
丸山先生とも仲が良かった方です……
私もすごくお世話になってるんですけど……なんで?」
百合子は怯えたような顔をして、自分が働いている場所で何が起こってるのか必死に考えてるようだった。
気づくと母の姿が見えない。
どこに行ったのか周りを見渡すが見当たらない。
テレビも気になったけれど、仕方なくしのぶはその場に貴和子と百合子を残してリビングを出た。
百合子の言葉に反応して映像を見ると、女性が一人父の方に駆け寄ってきていた。
ナース服を着ていることから、看護師であることがわかる。
遥香というらしいその女性の後からもう一人誰かが近付いて、父を交えて何か話をしているようだ。
しばらくすると、一人がどこかにいなくなり、父と看護師の遥香は、二人がかりでカプセルの中から誰かを助け出そうとしていた。
その中にいた人物の顔が映し出された時、百合子が悲鳴にも似た声をあげる。
「久枝さん!!」
「知ってるの?」
しのぶがそう尋ねると、百合子は大きく頷いて答えた。
「OldHomeの住人です……
丸山先生とも仲が良かった方です……
私もすごくお世話になってるんですけど……なんで?」
百合子は怯えたような顔をして、自分が働いている場所で何が起こってるのか必死に考えてるようだった。
気づくと母の姿が見えない。
どこに行ったのか周りを見渡すが見当たらない。
テレビも気になったけれど、仕方なくしのぶはその場に貴和子と百合子を残してリビングを出た。