BirthControl―女達の戦い―
「百合ちゃん」
そう声をかけられて振り返った。
「梨央さん!」
そこには白衣を羽織って、にこにことこちらを見ながら立っている梨央がいた。
「朝の体操は終わったんですか?」
最近、丸山の提案で始められた体操は、お年寄りたちにも評判がいい。
梨央はそれを毎朝の日課にしたのだった。
「今、終わったとこ
汗かいちゃった
それより百合ちゃん、あの男どう?」
洋一がここで働くようになって、もうずいぶん経つというのに、梨央は会うたび心配してくれる。
「大丈夫です
もう私とより戻そうとか思ってないと思いますよ?
仕事にも慣れたみたいだし、最近はおばあちゃんたちから人気みたいで……ふふっ」
男性のスタッフが少ないこの施設では、洋一のような若い男性は珍しい。
だから余計に可愛がられるのかもしれない。
最初は戸惑っていた洋一も、最近では嬉しそうに相手をしている。
「そっか、ならいんだけどね?
百合ちゃんに頼まれてあの男をここで働かせたのはいいけど、百合ちゃんに何かあったら大変だからさ」
「ありがとうございます
その節は無理いってすみませんでした……」
そう声をかけられて振り返った。
「梨央さん!」
そこには白衣を羽織って、にこにことこちらを見ながら立っている梨央がいた。
「朝の体操は終わったんですか?」
最近、丸山の提案で始められた体操は、お年寄りたちにも評判がいい。
梨央はそれを毎朝の日課にしたのだった。
「今、終わったとこ
汗かいちゃった
それより百合ちゃん、あの男どう?」
洋一がここで働くようになって、もうずいぶん経つというのに、梨央は会うたび心配してくれる。
「大丈夫です
もう私とより戻そうとか思ってないと思いますよ?
仕事にも慣れたみたいだし、最近はおばあちゃんたちから人気みたいで……ふふっ」
男性のスタッフが少ないこの施設では、洋一のような若い男性は珍しい。
だから余計に可愛がられるのかもしれない。
最初は戸惑っていた洋一も、最近では嬉しそうに相手をしている。
「そっか、ならいんだけどね?
百合ちゃんに頼まれてあの男をここで働かせたのはいいけど、百合ちゃんに何かあったら大変だからさ」
「ありがとうございます
その節は無理いってすみませんでした……」