I LOVE……
俺がドアを開けると、母さんが笑顔で待っていた。

「みんな!いらっしゃいっ。
待ってたわよー!!」

母さんがニコニコしながら言った。

「楓さん……」

凛姉が呟いた。

しかしその表情は暗く、涙目だった。

しかし母さんは首を横に振った。

「凛華ちゃんやみんなの気持ちは分かるわ。
あの時…同情がなかったって言えば嘘になるわ……」

俺は黙って、ただただ母さんの話を聞いていた。

「裕也くんと鏡花ちゃんと私が幼馴染なのは知ってるわね…」

凛姉は首を縦に振った。

母さんが言った裕也さんと鏡花さんとは、凛姉達の両親だ。

「私はね、2人の宝を守りたいだけなの。」

「宝…?」

麻奈が聞いた。

母さんは首を縦に振り、また話し出した。

「前にね、鏡花ちゃんが言ってたの。
凛華ちゃん、麻弥ちゃん、麻奈ちゃん、咲ちゃん。
あなた達は2人の大切な宝なの。
どんなことがあっても、どんなことをしても守りたいって思えるの。」

母さんの言葉に4人の瞳からは自然と涙が流れる。

「自分勝手な考えかもしれないけど、
でも私は2人が大切な宝を…家族っていう宝物を壊したくないの。
だから私はね、あなた達を引き取ろうと決意したのよ。
血の繋がりがなくても……
今日から私…ううん、私と拓ちゃんとあなた達は家族よ。
だからなんの遠慮なんてしなくていいのよっ。」

母さんは言い終わるとニコッとしてみんなを見た。

その母さんを見た凛姉は自然と母さんに抱きついた。

「うぅ…わだじ…ざみじがっだのー…」

凛姉は周りを気にせずに泣いていた。

そりゃぁそうだよ。

大切な家族を一気に2人も失ったんだから…

平気なわけがない…

凛姉にしても、麻弥、麻奈、咲ちゃんにしても……

みんな辛かったはずだ。

俺は自然と麻弥と麻奈と咲ちゃんの頭を撫でていた。

別に深い理由はなかった。

ただそうしたいという気持ちになっただけ。

3人は一瞬驚いていたが、3人とも俺に抱きつき泣いた。

今まで心の奥に閉じ込めてたものが一気に出されて行くように…


しばらく4姉妹の涙は止まることがなかった。
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