I LOVE……
お互い何も喋らない。

分かるのは壁に掛かった時計の針が動く音。


しばらくして母さんが口を開いた。

「拓ちゃんは本当にみんなを迎えるのに賛成なの??」

は?そんなの…

「当たり前に…「じゃぁ!!…」

俺が答え終える前に母さんが話しを続けた。

「なんでそんなに辛そうな顔をするの??」

っ…!?

確かに俺の表情は今は、凛姉達と会った時の喜びとはまったく違った。

「そ…それは…」

「拓ちゃん…同情からは何も生まれない。
あるのは後悔と孤独だけよ…」

母さんは淡々と言ったが、その表情は少し暗かった。

母さんの言葉は俺に言ったのと同時に、自分自身にも言い聞かせている感じだった。

「拓ちゃんは優しい。
人一倍他人の感情に敏感に反応しちゃう。」

俺は何も言えなかった。

いや、言えたとしてもその言葉が見つからない。

「みんなに対する気持ちが同情から来るなら今すぐみんなから離れなさい。
今のままじゃお互いが傷つくだけよ。」

そうだ…俺はみんなを受け入れると思いながら、心の中にあるのは同情…

両親を失った、彼女達の心を見てしまったから。

だけど…

確かに同情でみんなを受け入れたのは間違いじゃない。

彼女達の気持ちを俺は土足で踏みにじる行為を俺はしようとしていた。









「でも!!」
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