I LOVE……
「はい。」

中から麻奈の声を確認してから俺はドアを開けた。

まぁさっきの麻弥みたいにならないためにね(笑)

中に入ると麻奈はベッドに座って本を読んでいた。

そして麻奈の部屋は一言で言うと、無駄な物がないスッキリした部屋である。

「あまり部屋の中をジロジロ見られるのは関心しないわね。」

麻奈はため息をつきながら言った。

「いや…別に変な意味があって見てたわけじゃ…」

「ふふっ…拓也くんがそういう人じゃないってことぐらい知ってるわよ。」

麻奈は少し笑いまた本を見た。

「何の本を見てるの??」

俺が聞くと、麻奈は本を閉じ顔を上げた。

「相対性理論の全容…」

…………
















「あ…あの…」

「嘘よ。」

麻奈は表情を変えずに言った。


麻奈は昔から表情を変えるのが少なかった。

「今読んでるのは……小説よ。」

「麻奈は昔から本が大好きだよなっ!」

俺はニコッとしながら言った。

すると麻奈は一瞬顔を赤くした。

「私は…お姉ちゃん達以外に友達がいなかったから……本が友達かな…」

麻奈はそういいながらちょっと淋しそうに俯いた。

「でも…拓也くんと出会って……たくさん遊んで……本以外にも…楽しいことができた…」

「麻奈……」

俺は静かに麻奈を見つめた。



「拓也くん……」


麻奈は顔を上げた。

その顔は少し赤くどこか淋しげだった。
< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop