Over Line~君と出会うために
そう叫んだ声を合図にして、爆発するような勢いで音楽が始まる。
ひときわ高い歓声が、上がる。そして、ステージ中央に組まれたセットから、打ち上げ花火のようにひとつの人影が飛び出してきた。
「俺の歌を、聴けええええ!!」
黒一色の衣装。あちこちできらめくシルバーのアクセサリーが動きを持ち、頭上から照らされるライトを浴びて乱反射する。
「貴樹ーっ!!」
誰かが、感極まって叫ぶ、声。
「は……? え、何、これ……」
眩暈がする。彩はゆるくかぶりを振って、ステージを見据えた。思わず、隣にいる大輔の腕を掴む。大輔はぽかんとしてステージを見やり、それから、「ああ、なるほど」と言ってうなずいた。
「……そういうこと、か。やっとわかった」
大輔が何に納得しているのかはわからなかった。そんなことよりも、自分の見ているものが、信じられなかった。
何故ならば。
そのステージの上で、周囲にいる全ての人の歓声を浴びて立っている、その人影こそ。
東城貴樹、だったのだから。
ひときわ高い歓声が、上がる。そして、ステージ中央に組まれたセットから、打ち上げ花火のようにひとつの人影が飛び出してきた。
「俺の歌を、聴けええええ!!」
黒一色の衣装。あちこちできらめくシルバーのアクセサリーが動きを持ち、頭上から照らされるライトを浴びて乱反射する。
「貴樹ーっ!!」
誰かが、感極まって叫ぶ、声。
「は……? え、何、これ……」
眩暈がする。彩はゆるくかぶりを振って、ステージを見据えた。思わず、隣にいる大輔の腕を掴む。大輔はぽかんとしてステージを見やり、それから、「ああ、なるほど」と言ってうなずいた。
「……そういうこと、か。やっとわかった」
大輔が何に納得しているのかはわからなかった。そんなことよりも、自分の見ているものが、信じられなかった。
何故ならば。
そのステージの上で、周囲にいる全ての人の歓声を浴びて立っている、その人影こそ。
東城貴樹、だったのだから。