Over Line~君と出会うために
「客電落とします! スタンバイをお願いします!」
スタッフの背後に、天宮がいる。その表情を見て、貴樹は深呼吸をした。
「……わかりました、行きます」
貴樹はうなずいて立ち上がり、別の方向へ行こうとしていた沢口を見る。そして、スタッフの背後に立つ天宮に向かって沢口にしたように親指を立てて見せた。
「大丈夫、絶対、彩は俺のこともっと好きになるから。何しろ、今日のライブは、REAL MODE史上最高のライブになるんだからな!」
「……その無駄な自信はどこから来るのか、教えて欲しいね」
天宮の苦笑と共に吐き出された言葉に見送られ、所定の位置へと向かう。
本当は、自信なんてあるわけじゃない。
不安だらけで、今だって心臓が爆発しそうだ。
けれど、それは今日のライブに限ったことではないし、いつだって不安はある。そして、不安になっているのは貴樹だけではない。
いつも、ライブが始まる前に考える、様々な想い。今日のそれはいつもとは少し違う。
REAL MODEの東城貴樹としての自分も、ただの東城貴樹も、全部、同じ。だから、彩には全てを知ってもらいたい。ようやく、そう思えるようになった気がした。
スタッフの背後に、天宮がいる。その表情を見て、貴樹は深呼吸をした。
「……わかりました、行きます」
貴樹はうなずいて立ち上がり、別の方向へ行こうとしていた沢口を見る。そして、スタッフの背後に立つ天宮に向かって沢口にしたように親指を立てて見せた。
「大丈夫、絶対、彩は俺のこともっと好きになるから。何しろ、今日のライブは、REAL MODE史上最高のライブになるんだからな!」
「……その無駄な自信はどこから来るのか、教えて欲しいね」
天宮の苦笑と共に吐き出された言葉に見送られ、所定の位置へと向かう。
本当は、自信なんてあるわけじゃない。
不安だらけで、今だって心臓が爆発しそうだ。
けれど、それは今日のライブに限ったことではないし、いつだって不安はある。そして、不安になっているのは貴樹だけではない。
いつも、ライブが始まる前に考える、様々な想い。今日のそれはいつもとは少し違う。
REAL MODEの東城貴樹としての自分も、ただの東城貴樹も、全部、同じ。だから、彩には全てを知ってもらいたい。ようやく、そう思えるようになった気がした。