Over Line~君と出会うために
「……彩、どうする? 立てる?」
心配そうに、大輔が覗き込む。
そういえば、大輔が一緒に来ていたのだった、と、思い出す。そうしてから、大輔はこのことを知っていたのか、と気になった。彼は気づいていたのに自分が気づいていなかったのだとしたら、我ながら間抜けすぎて穴を掘って埋まりたい。
「大輔は……知ってた?」
恐る恐る聞けば、大輔は肩をすくめた。
「俺が知るわけないだろ。まあ、でも、最近妙に仕事増えてて、何か有名人が俺のことスキーって騒いでたってのは聞いてたんだよね。誰なのかまではちゃんと聞かなかったけど。だから、それがこいつか、ってくらい?」
「そっか……」
はあ、と溜め息をついて、周りの帰ろうとしている雰囲気に気を取り直す。ライブは終わったのだ。いつまでもそこにいるわけには行かないことに気づき、のろのろと立ち上がる。周囲を見回しても、残っている人はそれほどいない。会場に入る時に渡されたアンケート用紙に記入している少女たちがいるのを見て、その存在を思い出した。
こういうものは、何か書いた方がいいものなのだろうか。
少し悩んで一言だけ書いて、出口に向かおうとする。その彩の背後から、誰かが肩を叩いた。
心配そうに、大輔が覗き込む。
そういえば、大輔が一緒に来ていたのだった、と、思い出す。そうしてから、大輔はこのことを知っていたのか、と気になった。彼は気づいていたのに自分が気づいていなかったのだとしたら、我ながら間抜けすぎて穴を掘って埋まりたい。
「大輔は……知ってた?」
恐る恐る聞けば、大輔は肩をすくめた。
「俺が知るわけないだろ。まあ、でも、最近妙に仕事増えてて、何か有名人が俺のことスキーって騒いでたってのは聞いてたんだよね。誰なのかまではちゃんと聞かなかったけど。だから、それがこいつか、ってくらい?」
「そっか……」
はあ、と溜め息をついて、周りの帰ろうとしている雰囲気に気を取り直す。ライブは終わったのだ。いつまでもそこにいるわけには行かないことに気づき、のろのろと立ち上がる。周囲を見回しても、残っている人はそれほどいない。会場に入る時に渡されたアンケート用紙に記入している少女たちがいるのを見て、その存在を思い出した。
こういうものは、何か書いた方がいいものなのだろうか。
少し悩んで一言だけ書いて、出口に向かおうとする。その彩の背後から、誰かが肩を叩いた。