Over Line~君と出会うために
「……遅いな」
開演は六時半。チケットには、そう記載されている、自分の腕時計で時刻を確認すると、既に四十分近くだ。だが、隣の空席に誰かが来る気配はない。
「ねえ、大輔は知ってるの? そのー……曲とか」
「……俺に聞くなよ。知らん。アニソン歌ってる奴じゃなければ、聞くこともあまりないからな。でも、あいつがくれたんなら、何か意味があるんだろ。来たら聞けばいいじゃん」
確かに、そうだ。
このチケットをくれたことの意味は、本人に聞けばいい。
振り返って、満席になっているように思える会場を見回す。既に開演予定時刻を過ぎているため、立っている人数はまばらだ。慌てて入ってきて席を探している人影がいるが、そこに見知った顔は見当たらない。
小さく溜め息をついて、ステージに視線を戻す。これから始まるものをよく知らないというのに、何も聞かずに見ろと言うのか、と、思わなくもないが、開演には絶対に行くと手紙には書いてあったのだから、もうすぐ来るのだろう。
開演は六時半。チケットには、そう記載されている、自分の腕時計で時刻を確認すると、既に四十分近くだ。だが、隣の空席に誰かが来る気配はない。
「ねえ、大輔は知ってるの? そのー……曲とか」
「……俺に聞くなよ。知らん。アニソン歌ってる奴じゃなければ、聞くこともあまりないからな。でも、あいつがくれたんなら、何か意味があるんだろ。来たら聞けばいいじゃん」
確かに、そうだ。
このチケットをくれたことの意味は、本人に聞けばいい。
振り返って、満席になっているように思える会場を見回す。既に開演予定時刻を過ぎているため、立っている人数はまばらだ。慌てて入ってきて席を探している人影がいるが、そこに見知った顔は見当たらない。
小さく溜め息をついて、ステージに視線を戻す。これから始まるものをよく知らないというのに、何も聞かずに見ろと言うのか、と、思わなくもないが、開演には絶対に行くと手紙には書いてあったのだから、もうすぐ来るのだろう。