理想の恋愛関係
「別れって……どうしてそんな事?」


優斗君は不審そうに私を見ながら言った。


どうしてって……。


私の方こそ、どうして優斗君がそんな事を言うのか分からない。


それでも聞かれた事には答えた。


「この前、優斗君が女の子と二人で食事をしてる所を見たの。
以前話してた好きな子なんだろうなって直ぐに気付いたわ」

「え……いつ?」

「何日か前よ。Pホテルの近くのレストラン」


そう言うと、優斗君は思い当たったのか無言になった。


私に見られた事を不快に思ってるのかもしれない。


だから早口で弁解する様に言った。


「あの店に飾ってある花はね、私がアレンジさせて貰ってるの。
週に何度も出入りしてるのよ……あの日も打ち合わせが有って店に居て……それで優斗君達を見かけたの」

「あの店で緑さんが? それは……思いもしませんでした。
里桜が出入りしてた事は聞いていたけど……」


優斗君は心底意外そうに言った。


優斗君の言葉に、私は思わず首を傾げた。


「里桜さんが? 彼女はこの前初めて入る店だって言ってたけど……」

「え?」


優斗が眉をひそめたのを見た瞬間、しまったと思った。


余計な事を言ってしまった。


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