理想の恋愛関係
ま、まさか別行動だとは。


予想外の展開に、私は呆然と優斗君の出て行った扉を見つめていた。


仲良く二人で掃除のはずが、上下に別れて孤独に作業なんて……。


シンとした部屋に一人、寂しくなる。


でも……ここで挫けてる場合じゃない。


こうなったら完璧な仕事で、優斗君を驚かせよう。


家事代行サービスより、腕が良いって思われたらまた呼んで貰えるかもしれないし。


私は、髪を一つに纏めると気合いを入れて掃除を始めた。




数時間後、何とか部屋は整った。


明るく整頓された部屋に、持って来た花を飾って満足していると優斗君が二階から降りて来た。


「え……」


優斗君は驚いた様に、部屋を見回した。


「ずいぶん、雰囲気が変わったな」

「明るくなったでしょ?」


表情から優斗君が気に入ってくれた事が分かって、嬉しくなる。
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