理想の恋愛関係
「ああ見違えた。ありがとう、大変だったろ?」


大変だったけど、こんな風に優しい顔でありがとうなんて言われたら疲れも吹き飛ぶ。


「大丈夫、二階は終わった?」

「だいたいは。こんなに綺麗じゃないけどね。緑さん座って、お茶を入れるよ」


優斗君は私を椅子に促しながら言う。


「あっ、私がやるわ」

「いいよ、ゆっくりして、沢山働いてくれたんだから」


……優し過ぎる。


感激しながら、言われた通り椅子に腰掛けた。


すると、テーブルの上に置かれた箱に気が付いた。


優斗君が二階から持って来たんだと思うけど……蓋が無いから中身が丸見えだった。


中には沢山の写真が入れて有る。


一番上に有った写真に目が止まった。


美しい桜景色の写真。


その中央に、幸せそうに微笑む女の人と、小さな女の子が映っている。


私と同年代のとても美しい女性。


この人は誰なんだろう。


優斗君と、どんな関係なんだろう。
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