理想の恋愛関係
「最近、デートしてないの?」


外出から戻り事務作業をしていると、鈴香が近付いて来て言った。


「……優斗君のお母さん退院したのよ。しばらくは優斗君も外出を控えるって言ってたから、誘ったら悪いと思って」

「ふーん」

「……何よ?」

「緑もそんな気遣いが出来るようになったんだなと思って。以前なら構わず突撃してたんじゃない? どうしても会いたいとか言って」


確かに優斗君には会いたいけど……最近電話もしてなくて、元気が出ないけど。


「お母さんの問題はデリケートなのよ。優斗君もかなり悩んでるみたいだったし、せめて私は負担にならないようにしないと」


自分に言い聞かせる意味も兼ねて、ゆっくりとそう言うと、鈴香は複雑そうな顔をして言った。

< 192 / 375 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop