理想の恋愛関係
「ち、ちょっと、龍也?!」


信じられない!


こんな嫌がらせ……人の幸せを壊して何が楽しいんだろう。


優斗君への嫉妬といい、何でこんなに屈折してるのか。


こんな人と付き合っていたなんて、過去の自分を殴り倒したくなる。



「緑とはホテルで喧嘩別れしたきりだったけど、最近仕事の関係で再会したんです」

「……ホテルで?」


優斗君の声が聞こえる。

機嫌の悪そうな。


そりゃあ、突然こんな訳の分からない事を言われたら不快に決まってる。


そして、私は間違いなくふしだらな女と思われた。


終わった……今までの努力が水の泡。


もう、絶対に許せない!!


私は龍也に向き直ると、山のような恨みを込めて睨み付けた。
< 285 / 375 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop