理想の恋愛関係
「おい、聞いてるのか?!」

「……聞いてるけど、でも気は変わらないから。 私はもう自立した大人なんだから、結婚も誰と付き合うかも自分で決めるわ」

「大人だろうが俺の妹に変わりない! 反対するのは家族の権利だ」


……本当に頑固で嫌になる。


「じゃあ、私が家族の権利で茜さんとの結婚を反対したらどうするの?」

「そ、それは話が違うだろう? 茜との結婚は賛成してたじゃないか」

「優斗君との事を邪魔するなら、私も考えが有るから」

「お、脅す気か?」

「優斗君との事に口出ししないでくれるなら、私も何もしないわ」

「……」


黙り込んだ兄に、私は穏やかさを意識して言った。


「私の事なら心配しなくて大丈夫。もう27なのよ、何か有ったって自分で解決出来るわ」

「もう27なのに未だに独身で、婚約破棄になった男に言い寄るなんて……」


……本当に頭が固い!
しかも時代錯誤。


「もういいから! じゃあね」


話しても無駄だと思い、私は兄の言葉を聞かずに電話を切った。
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