理想の恋愛関係
電話を切った瞬間溜息が漏れた。


せっかく優斗君と付き合えたのにこんな障害が……。


まあ、どんなに反対されたって私は優斗君以外考えられないし、別れる気なんて微塵も無いんだけど。


問題は優斗君の気持ちだった。


兄が反対してるなんて知ったら、


―やっぱり俺達は別れた方がいいかもしれない―


なんて真顔で言い出しそうで怖い。


好きって言って貰えたけど、家族の反対を押し切って一緒になろうって気持ちが優斗君に有るとは、残念ながら思えない。


兄の事は優斗君には絶対に内緒にしなくては。


そう決心しながらキッチンに戻り、料理の続きをする。


肉を焼いている間も、優斗君の事が気になって仕方なかった。


昨日、落ち着いたら電話するって言ってたけど、それっていつ頃になるのだろう。


聞いた時は、すぐに電話をくれると思ったけど、もしかしたら今抱えている仕事が落ち着いたらって意味かもしれない。


そうなると今日も明日も連絡は無いかもしれない。


仕事で忙しいって言われてしまったら、私からは連絡し辛い。


でも……このままでは欲求不満で爆発してしまいそうだった。


ヤケ食いして、シャワーを浴びて、寝る準備を完璧に整えても連絡はなく、がっかりしながら眠りについた。
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