高校生ー揺れる関係ー
「あっそ・・。
でも、撮らん!」

「頑固ねー!
ねぇーいいじゃん?」

「お前だけでいいじゃん。」

「私だけじゃ意味ないじゃん。
ねぇ、1回だけでいいから。」

「うーん・・・・なぁ、その目はやめてくれよー。
んー・・・分かったよ!1回だけだからな。」

「やった!
じゃあ、カメラ貸して!」

「は?なんでだよ?!」

「とってあげるよ?」

「なんでだよーほら、一緒に写るぞ。」
と言って、私の腕を掴んで栄一の方に引っ張られた。

私は、引っ張れる勢いが強過ぎて、思わず栄一に倒れ込んでしまった。
「あ、ごめん!」
と、私は起き上がろうとしたら、
「別にいいよ。
このままで撮ろうぜ。」
と言われ、頭を押さえられて、栄一の肩に乗せられた。

【ドキっドキっ】
と、私の鼓動が速くなった。
(頭がおかしくなりそぉ-‼!!
こいつ・・何を考えとる。)

【カシャッ】
「よし・・・これでいいだろ。」

「ハッ!?よくないわ!
もう貸して!
あたしが撮りたかったのは・・・・・こんなんじゃなくてーこういうこと!」
と、押さえられてた手を振り払い、栄一のカメラを取った。
そして、前に居た人に写真を取ってもらえないか頼んだ。
承諾をもらって、栄一と腕を組み、ピースした。
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