高校生ー揺れる関係ー
そして、改札の所でおばあちゃんの孫に会い、荷物を渡しておばあちゃんと別れた。

別れ際に私達を見て、おばあちゃんが
「お幸せにな。」
と言った。

私と栄一は、顔を見合わせて、
「「は??」」
と言って、おばあちゃんの背中を見た。


そして、無言のままホームに来た。
(なんか・・・無言って辛い。
けど、話題が思いつかないな。)
と話題を考えながら、冷えてきた手に息を掛けて手を合わせた。

そしたら、栄一が私の片手を自分の上着のポケットに入れた。
急なことに私の頭はパニックになった。

「お前・・手冷たすぎ。」

「そりゃ・・・冬だもん。」

「ちげぇよ。
手袋でもしてこいよっていうこと。」

「持ってないんだもん。」

「買えよ!?
てか、お前意外に手小さいな。
背はでかいくせに。」

「な?!!
栄一がでかいだけだー。
てか、これでも私は女だぞ!」

「みたいだなぁー。
一応女で安心したわ」
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