高校生ー揺れる関係ー
けど、まっすぐ帰らずに、私の家の近くの公園に立ち寄った。

公園に立ち寄った理由は、私が「もう少しいたい」とお願いしたから、立ち寄ったんだけど、特にすることもなく、ただブランコに揺られてた。

「ねぇー、今更だけど、帰りたくない。」

「ふぅーん。
俺と一緒じゃん。」

「・・・栄一と一緒とか複雑だなー。」

「俺の方が複雑。
パクんなよ。」

「細かい男は嫌ーい。」

「あっそ。
歩夢は大雑把だから、細かい男がお似合いだけどな。」

「なぬ?!
私は、大雑把ではない。
大らかなだけだ。
そこを間違えられたら困るなー。」

「はいはい。
勝手に抜かしとけ。
いくら言っても、お前は大雑把だ。」

「えぇーーー、ひどい。」

「てか、寒いから、早く帰ってくんない?」

「寒いなら、栄一だけ帰りな。
てか、帰そうとしたけど、帰ってくれなかったくせに。」

「あのまま帰ったら、寝たふりした・・・・
あ・・・。」

「あれ寝たふりだったの?!
くそ栄一!!
なんでそんな事したのー。」

「いやー、無理やり付き合わせたし、送るのは男の義務だろ。」

「は?
んなこと気にしてたの?
あのねぇー変なとこで男気見せんで貰えます?
てかー、変なとこくそ真面目だなー。
あぁーなら、あの時も起きてたんだよな?」

「あの時って?」

「だからそのー・・・栄一起こしてた時の・・。」
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