高校生ー揺れる関係ー
「あぁー、あのお前らしくもない行動のことか？」

「やっぱ起きてたな！
うぅー・・素直に起きといてよー。
馬鹿バカバカー早く帰れー。」

「あぁーもうごめん、ごめん。
ついつい俺のS心に(笑)」

「もー嫌い、嫌い、嫌いー‼
うえーん。」
と、泣いたふりをしてブランコを降りて女子トイレに向かって走って行った。

「ちょっ?!歩夢!」
と、私の突然の行動に驚いて、追いかけてきた。
けど、追いつかれずに私は女子トイレに入った。

（うぅー・・・・今度という今度は、絶対におれないぞー。
そして、早く帰れー。）
と、私はトイレに入るなり、ニヤリと笑い、そう願った。
　
どうせ、私が言ったって帰りやしないから。
そんなの分かりきってるから、私なりに考えた家に帰す方法だった。
そして、私を追いかけてた栄一の足音は、私が女子トイレに入った途端に止まり、その足音はどこか遠くに行った。
私は、これを栄一が帰ったと思って、ほっと安心した。

「素直じゃないわー。
馬鹿栄一。




・・・・・って、私も素直じゃないか。」
と、鏡に映った自分を自分で笑った。



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