高校生ー揺れる関係ー
「着いたよ。」

「御苦労。」

「あんた何様?」

「俺様。」

「あっそ。
てか、切符買っておいで。」

「お、おう。」
と、切符売場に走って行った。

(こいつ見送ったら、帰ろう。
今日、散歩連れて行こうかな。)
なんて、待ってる間呑気に今後の予定を立てていった。
そしたら、買ってきた切符を肩tに栄一がこっちに向かって走ってきた。

「はぁはぁはぁ…。」

「んな急がなくても。
で、電車いつ来るの?」

「ハァ…じゅ、じ…「とりあえず息整えようか。
ほら、深呼吸しな。」」
と、あまりにも息切れは長くて聞きとりづらいから、とりあえず深呼吸させた。
そして、栄一はホントにそこまで深く息を吸うのかと思うくらい長く息を吸い、長く息を吐いた。
(普通ん深呼吸した方が早い気がする。)
とか思ってたり思わなかったり。

そして、息を整えた栄一は、何事もなかったように私を見て、
「10時に来る。
ほら、切符。
人に買わすなんてわがままだな。
まぁ、泊めてもらったし、聞いてやったけど。」
と、真顔で言いやがった。
私はそれを聞いて、思考回路が停止した。

「栄一さっきなんて言った…?」

「だから、10時に電車来るから「そこを聞いてるんじゃなくて‼」

「ん?切符買って来てやった。」

「そこぉー!
なんで買ってきてんの?」

「え?送ってくれるんだろ?」

「いや、ここまででしょ?!
なに、寂しいのか、1人で帰るのが。」

「んなわけないだろ。
えぇー買っちゃったよ。」

「ばーか。
まぁ、買っちゃったなら行くよ。
どうせ電車とか弱いでしょ?」

「おう!」

「元気良く返事すな!
はぁー、送られてたはずなのに、送る側になるとは…。
これだったら、親が帰ってくるまで待ってんだった。」

「それはまずいだろ。
俺、男だし。」

「あ、そうじゃん。
んー・・・女装させれば何とか…なるさ。」

「するか!
俺は、れっきとした男だ。」

「性別上はね。」

「いや、普段から男です。」

「んな馬鹿な―。」

「おい、その口一生しゃべれないようにしてやろうか。」


< 362 / 379 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop