高校生ー揺れる関係ー
そして、そのあと職員室から出てきた栄一を知ってる先生達が次々と加わり、1時間でかなりの先生が集まった。

まぁ、あまりの人数が集まったから、職員室に用がある在校生の邪魔になってたから、急遽用意された会議室で話すことになった。

でも、最初にいた先生が、私の紹介する時に「栄一の彼女」と言ったから、おかげで見事に誤解を招き、先生たちの呼び名は「彼女さん」になった。
でも、私達は否定したけど、これはこれで火に油を注ぎより話は盛り上がってしまったので、もうお互い(何も言わない方が上手くまとまる)って気付き、この件は触れないようにした。
でも、先生らから飛び交う栄一の話は、今の栄一とは全然タイプが違くて、想像できない。

先生たちの話によると、中学の頃の栄一は、他人と壁があって、孤立することを自ら選ぶことが多い、不思議な中学生だったらしい。
でも、別にクラスで浮くこともなく、普通に溶け込んでいた。
クラスメイトは、そんな栄一を理解はしてたから、浮かずに済んだのかもしてない。
ある意味、恵まれたクラスメイトを持って幸せな奴だな。
しかも、もとから持ってる栄一の雑学とか普段使わないだろう知恵学はかなり盛り上がるみたい。

そんな話をして、時間は経ち、先生達は会議があるからと、やも得ず解散した。
私は、短い時間だったけど、先生達とかなり親密になった。

「先生ぃー行っちゃうの?」

「うぅー行きたくないだよ。
もっと彼女さんといっぱーいおしゃべりしたい。
けど、行かなきゃ上司が怖い。」

「そうかぁー。
うぅー教え子を置いてくの。」

「置いてきたくないよ。
可愛いよぉー。」
と、抱き合ったりした。
栄一からは冷ややかな目で見られたり、引き離されたりした。

で、最終的には、栄一が先生達を無理やり会議に参加させた。
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