年下男子警報!!
僕は悔しいけど、このバカ女が好きだ。
キスまでしてやったのに、若菜は僕の気持ちに気づいていない。
若菜は朝霧のことしか見ていない。
ムカつく。
だから、つい毒を吐いてしまう。
「ねぇ、いつまでそーしているつもり?」
グイッ
若菜を腕の中に入れていたら上から朝霧の不機嫌そうな声が聞こえて、若菜が僕から離れた。
「日向っ!!」
今度は朝霧の腕の中。
恥ずかしそうに、だけど、どこか愛おしそうに朝霧を見つめる若菜。
その表情は他の誰にも見せない。
朝霧だけにしか。
それがまた、ムカつく。
若菜を抱き締める朝霧はいつもの可愛さゼロで僕を睨んでいる。